2017年3月9日木曜日

「真相の解明を強く望む私の心の中で」 東京都議会百条委員会に石原慎太郎元都知事が証人として呼ばれることに際して

 東京都議会に設置された百条委員会では、証人として石原元都知事を呼ぶことを決めた。百条委員会で呼ばれる証人の中で、元都知事の職をしていたのは、石原元都知事だけである。石原氏が都知事に就任している時に築地から豊洲に市場を移転することが決まった。市場が築地から豊洲に移転が決まり、事業計画がつくられ、そして、新しい市場が建設された。この過程の中で、きちんとプロセスをふまえた上で、意志決定されたかどうかに疑念がある。どのようにして決められたのかについてはっきりしないことがある。豊洲市場がある場所は、以前は東京ガスの施設が操業していた。豊洲に市場が建設されるまでの過程の中で、東京都では3人が都知事の職に就いていた。小池都知事は、その3人の元都知事の後に就任した。その3人の都知事の1人であった石原さんが委員会に呼ばれ、証言を求められることになった。

 渦中の人の1人となっている石原元都知事には、弁明や釈明の機会が必要である。そして、真相の解明が強く求められている。

 3月3日に、石原元知事の要望により、日本記者クラブで、記者会見が行なわれている。
2日に、現職の知事である小池都知事は、3日に石原元知事が記者会見を開くことについて、「ご高齢ということもあり、ご自愛いただきたいと思う」と述べている。
 私には、高齢の両親がいるので、自分の両親のことを想うと、石原元都知事が議会や委員会に呼ばれて証言することに、「気の毒だな」と感じた。これが人情というものだろう。

一方で、この真相を解明するために都知事という要職についていた者の責を果たすことを強く望んでいることを意識する。

 3月2日、14時から定例の小池都知事の記者会見が行なわれた。その後、15時から、石原元都知事の記者会見が開かれた。

 石原元都知事は、記者会見の席で、しっかりとした口調で話す姿を見た。一方で、テレビを見ていた時に、自宅近くだろう歩く姿を見て、石原元知事の年齢を感じた。







〈参考〉
2017年3月3日「小池百合子東京都知事記者会見」(東京都)

2017年3月3日「石原慎太郎元東京都知事記者会見」(日本記者クラブ)

「豊洲問題 百条委員会 18日の証人に歴代市場長ら8人決定」(NHK)

「「ご高齢、ご自愛を」小池百合子知事、石原慎太郎氏に」(産經新聞)


〈関連する私のTweet〉
https://twitter.com/KfrTofe/status/837568375312175104

東京都は、豊洲に市場をつくる時に、土壌汚染対策として、盛り土をするとして、盛り土がされているように説明してきた。しかし、建屋の下には、盛り土はなく、地下空間・地下ピットがあった。豊洲市場が建設された後に、開場の延期をしたのは、東京都が説明してきたことと現実の市場に違いがあったことに端を発している。
https://twitter.com/vptdmre/status/807947477127073792