2019年4月3日水曜日

第19回統一地方選挙(2019年)のリンク(相模原市)






 4月7日(日曜日)は、統一地方選挙だ。


 第19回統一地方選挙
2019年4月7日は、第19回統一地方選挙の投開票日。
相模原市長選挙、相模原市議会議員選挙、神奈川県知事選挙、神奈川県議会議員選挙がある。
投票日4月7日(日曜日)の相模原市内の投票時間は、午前7時から午後8時となっている。
投票日当日に投票に行けない人は、期日前に投票出来る。*₁



第19回統一地方選挙(相模原市ホームページ)
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisei/senkyo/index.html

候補者等情報(相模原市ホームページ)
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisei/senkyo/1005925.html


*「選挙公報」をプリントアウトして、特定又は、多数の者に頒布することは、公職選挙法に抵触することがあるので、留意してください。(公職選挙法142条、公職選挙法146条)


「相模原市長候補者名簿(届出番号順)」
 もとむら 賢太郎
 宮崎 雄一郎
 加山 としお
 八木 大二郎

〈相模原市長選挙公報〉
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/867/senkyo_kouhou.pdf


「相模原市議会議員選挙 緑区 選挙区 候補者名簿(届出番号順)」
 なんば 秀樹
 中村 ただとき
 小田 貴久
 小野沢 こういち
 のもと よしみ
 くりはら 大
 こうやま たかし
 伊藤 ひろゆき
 田所 健太郎
 佐藤 ひさし
 小林 たかみち
 大八木 さとし
 井上 こうすけ
 秋本 じん
 関根 まさごろう
 松川 きみひろ

緑区選挙区は定数が11人。立候補者は、16名。
〈相模原市議会緑区選挙区 選挙公報〉
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/867/midori_kouhou.pdf



「相模原市議会議員選挙 中央区 選挙区 候補者名簿(届出番号順)」
 ふせ はつ子
 こさわ 隆宏
 岡本 こうぞう
 大沢 ようこ
 渡部 としあき
 うしろだ 博美
 にしや 克己
 今宮 ゆうき
 うすい 貴彦
 森 しげゆき
 佐藤 こうじ
 えのもと 揚助
 みす 城太郎
 はっとり 裕明
 まつうら 千鶴子
 古澤 しんご
 小池  よしかず
 中村 まさはる
 いがらし ちよ
 松永 ちか子
 田崎 あきら
 小野 ひろし
 唐橋 つぐゆき
 名川 やすお
 中村 ゆう

中央区選挙区は定数が17人。立候補者は、25名。
〈相模原市議会中央区選挙区 選挙公報〉
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/867/chuo_kouhou.pdf


「相模原市議会議員選挙 南区 選挙区 候補者名簿(届出番号順)」
 中村 かずひろ
 にしな なつみ
 鈴木 秀成
 古内 明
 須田 たけし
 荒井 しんいち
 桜井 はるな
 山下 伸一郎
 阿部 よしひろ
 久保田 ひろたか
 長谷川 くみ子
 金子 ときお
 石川 まさのぶ
 石川 いたる
 折笠 まさはる
 寺田 ひろこ
 加藤 あきのり
 羽生田 がく
 大崎 ひではる
 鈴木 こうち
 おおつき 和弘
 小林 みちあき
 かまた 正彦

南区選挙区は定数が18人。立候補者は、23名。
〈相模原市議会南区選挙区 選挙公報〉
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/867/minami_kouhou.pdf


〈参考〉
「相模原市長選が告示、現新4氏が届け出」(神奈川新聞)
https://www.kanaloco.jp/article/entry-156385.html

「相模原市議選の立候補者一覧」(神奈川新聞)
https://www.kanaloco.jp/electiondata/entry-157783.html




第19回統一地方選挙(神奈川県ホームページ)
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/em7/cnt/f5/2019touitsu.html
神奈川県知事・県議会議員選挙、横浜市議会議員選挙、川崎市議会議員選挙、相模原市長・市議会議員選挙が同時に行われる。


「神奈川県知事候補者名簿(届出番号順)」
 黒岩 祐治
 岸 牧子

〈神奈川県知事選挙選挙公報〉
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/em7/documents/kenchijikouhou.pdf

神奈川県議会は定数が105人。立候補者は、154名。
神奈川県知事・県議会議員選挙 候補者情報
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/em7/2019touitukouhosha.html

「神奈川県議会議員選挙相模原市緑区選挙区名簿(届出番号順)」
 長友 よしひろ
 溝口 だいすけ
 山口 みつお

神奈川県議会議員選挙相模原市緑区選挙区は定数が2人。立候補者は、3名。
〈神奈川県議会議員選挙相模原市緑区選挙区 選挙公報〉
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/em7/documents/sagamiahramidori.pdf


「神奈川県議会議員選挙相模原市中央区選挙区名簿(届出番号順)」
 小野 倫太郎
 石川 ひろのり
 相原 高広

神奈川県議会議員選挙相模原市中央区選挙区は定数が3人。立候補者は、3名。無投票。


「神奈川県議会議員選挙相模原市南区選挙区名簿(届出番号順)」
 ほそや 政幸
 京島 けいこ
 小林 大介
 藤井 かつひこ
 榎本 五郎

神奈川県議会議員選挙相模原市南区選挙区は定数が3人。立候補者は、5名。無投票。
〈神奈川県議会議員選挙相模原市南区選挙区 選挙公報〉
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/em7/documents/sagamiharaminami.pdf


〈参考〉
「県議選、154人が立候補 自民、単独過半数狙う」(神奈川新聞)
https://www.kanaloco.jp/article/entry-157859.html

「神奈川県議選の立候補者一覧(神奈川新聞)」
https://www.kanaloco.jp/electiondata/entry-157780.html




*₁
 投票日に、投票に行けない場合は、期日前(投票日前)に投票が出来る。
「期日前投票(相模原市)」(ホームページ)
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisei/senkyo/1005854/index.html

期日前投票が出来るのは、選挙によって異なっています。注意が必要です。
 「神奈川県知事選挙」は、3月22日(金曜日)から4月6日(土曜日)までになっている。
 「神奈川県議会議員選挙」は、3月30日(土曜日)から4月6日(土曜日)までになっている。
 「相模原市長選挙」は、3月25日(月曜日)から4月6日(土曜日)までになっている。
 「相模原市議会議員選挙」は、3月30日(土曜日)から4月6日(土曜日)までになっている。



〈参考〉
選挙投開票当日
「第19回 統一地方選挙 特別番組 」(FM HOT 839)
(21:00 - 23:30 )
https://fm839.com/timetable



〈この記事について〉
この記事は、4月3日に公開しました。
そして、写真は、4月5日に追加しました。写真は、筆者が撮影したもの。4月4日に、市内で撮影。







2019年3月30日土曜日

国は、3月25日、辺野古の海、新たなエリアの土砂投入に踏み切った。




 沖縄県で、県民投票が実現した。結果が示されたのは、2月24日だった。*₁
県民投票が実現するためには、沖縄県の若者の奮起があった。きっと彼らの活動には沢山の人が勇気を与えられたに違いない。
 県民投票は、沖縄県民の意志を示すことを目的として行われた。沖縄県のホームページをみてみると、「県民投票Q&A」では、「…。通常の選挙のように特定の候補者に投票するものではなく、普天間飛行場の代替施設として国が名護市辺野古に計画している米軍基地建設のための埋立てに対し、県民の意思を示すことを目的としています。」と説明されている。
 

 沖縄県辺野古の海は、とても美しい海であるそうだ。この海が美しい海であることの象徴の一つとして、ジュゴンの存在が語られている。サンゴ礁が拡がる海である。豊かな海であるから、多様な生物が豊かな生態系を築いている。それを可能とする海だ。
 沖縄県の海で、ジュゴンが死んでいたのが発見され報じられている。これまで、沖縄防衛局がジュゴンの調査をして、3頭の個体を確認していた。死んだのは、そのうちの1頭で、メスの個体とみられている。ジュゴンの死を嘆いた人の多かったことだろう。この海を象徴する存在だったからだ。

 心ある人は、この凶報をどのように受けとめたのだろうか。
 この凶報からの悲しみが癒えぬまま、325日に辺野古の海、さらなるエリアに、土砂が投入された。以前から計画していた通りに始めた。県民投票があろうとなかろうと、どんな結果が示されようと、当初計画を立てた通りに、ただ、それを実行しているかのような振る舞いだ。
 今、世界中の人々を悲しめる事件が生じようが、生じまいが、国は、まるでそんなことにはお構いなしに振る舞っているかのような所業だ。

 224日、沖縄の県民投票の結果を受け、沖縄県知事は、県民投票の結果を日本の内閣総理大臣とアメリカの大統領に通知することになっている(辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票条例)。玉城沖縄県知事は、安倍総理に、工事の中止を求めている。対話による解決を求めている。安倍総理は、以前に沖縄県民に寄り添うといっている。このような所業が県民に寄り添っているといえるのだろうか。

 安倍総理は、沖縄の県民投票の結果について、225日に総理大臣官邸での会見で話している。「沖縄に米軍基地が集中している。この現状は到底容認できません。沖縄の負担軽減は政府の大きな責任であります。今回の県民投票の結果を真摯に受け止め、これからも基地負担軽減に向けて全力で取り組んでまいります(安倍総理)」。安倍総理は、沖縄の県民投票の結果を受けて、このように話している。



 近在天皇が退位し、皇太子が即位して天皇になる。テレビをつければ、新元号を話題にしている。新元号は、41日に発表される。51日から、平成ではなく、新元号の時代となる。新元号はどんな元号となるのかは、今はわからない。そういう時に、なんと心ない所業なのだろうか。
 平成がどういった時代だったのか語られることが多い。私は、平成は思ったより長かったと感じている。当然、平成が短い時代になることを望んでいたわけではない。昭和の天皇が崩御して、平成の時代が始まった。天皇が死去することで退位するのではなく、生前に退位できることとした平成の時代だ。明治は45年。大正は15年。昭和は64年。平成は31年(*₂)。時代の最後の年に改元が行われ新しい元号の時代となっている。昭和天皇は昭和64年(1989年)17日崩御した。17日に改元している。


 国、安倍総理は、この声をまるで裏切るかのように、土砂投入に踏み切ってしまった。本当に、県民投票の結果を真摯に受け止めたというのだろうか。この悲劇の結末は、結末に何かを求めようというのだろうか。一抹の不安として、指摘する者がいなければなるまい。私は、ジュゴンが死んで見つかったことが報じられ、感じるのである。天皇が退位し、皇太子が天皇に即位し、新しい時代を迎える。この時に、この凶報以外に、悲劇はいらぬ。そして、他にも出来ることがあったはずだ。こう思うのである。

 安倍総理は、玉城沖縄県知事は、国民に県民に対しての責任を果たしているといえるのだろうか。
 私たちは、新しい時代に一体何を引き寄せていこうというのであろうか。新しい元号の時代は、どのような時代となるのだろう。


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〈参考〉

野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票Q&Aについて(沖縄県ホームページ)

辺野古県民投票を考える会(twitter

【公式】「辺野古」県民投票の会(twitter

元山仁士郎(twitter


「沖縄県民投票の結果についての会見」(安倍内閣総理大臣)(2019/02/25)

Tamaki & Motoyama: Referendum on the relocation of the US Marine Corps Air Station Futenma to Henoko」( 日本外国特派員協会)(2019/03/01)


「「民意無視」沖縄は反発」(共同通信)(2019/03/25)

「<社説>新たに土砂投入 民意尊重し工事中止せよ」(琉球新報)(2019/03/26)

「社説[辺野古新区域に土砂]「民意」は埋められない」(沖縄タイムス)(2019/03/26)


「沖縄に絶滅危惧ジュゴンの死骸 今帰仁村の沖合で漂流」(琉球新報)(2019/03/19)

「3頭しかいないジュゴンの1頭が死んだ 残る2頭は辺野古の海上工事着工後、行方不明」(琉球新報)(2019/03/20)

「【識者の見方】ジュゴン死骸発見 保護策を見直す契機に(ジュゴン保護キャンペーンセンター・吉川秀樹さん)」(琉球新報)(2019/03/20)

「安倍首相「沖縄基地問題でしっかりと責任を果たす」」(産経新聞)(2019/03/05



「天皇陛下のおことば 」「天皇陛下御在位三十年記念式典 平成31224日(日)(国立劇場) 」(宮内庁)

「【図解・社会】天皇陛下の退位、皇太子さまの即位に関する流れ(20183月)」(時事通信)

新元号考案、14日に委嘱=安倍首相が最終判断、発表まで1週間」(時事通信)(2019/03/24)

「新元号原案、決定当日絞り込み=菅長官が有識者提示直前に」(時事通信)(2019/03/25)



〈私が書いたもの〉
「沖縄県辺野古の海への土砂投入に批判が集まっている。このことについてのNHK日曜討論で安倍総理の発言が注目されたことに関して」(2019/01/20)



〈私のつぶやき@kfrtofe〉(twitter)

https://twitter.com/KfrTofe/status/1099700621593042944
「県民投票をして、その結果が示されたことは、どちらの立場の人にもよかったんじゃないかなって思います。」(2019/02/25)

https://twitter.com/KfrTofe/status/1099701915607216129
「県民投票の結果も出たし、とりあえず一度工事を止めて、見直すべきは見直して、仕切り直したらどうだろうかと思います。」(2019/02/25)



*₁
2019年2月24日、沖縄県で、「普天間飛行場の代替施設として国が名護市辺野古に計画している米軍基地建設のための埋立てに対する賛否についての県民による投票」が行われた。
投票率は、52.48%。
米軍基地建設のための埋め立てに反対は、71.7%。賛成は、18.9%。
県民投票の結果は、7割以上の県民が、辺野古の米軍基地建設のための埋め立てに、反対すると示さ2れた。
(2019年3月31日加筆)

*₂
平成は31年と訂正しました。
(2019年8月23日 訂正)

〈参考〉
「県民投票の結果」(沖縄県)
https://www.pref.okinawa.lg.jp/kenkouhou/H31/3gatsu/190301gogai6.pdf


2018年5月14日月曜日

僕らは、隠蔽されてしまっていることには、無防備である

 馬鹿なことをやっているなって、ふと笑ってしまうことがある。誰もがそうであろう。些細なことが笑いを誘うことがある。私たちの日常には、そういったことがある。私たちは、ふと笑ってしまうことに無防備なのである。うかつにも笑ってしまうのである。

 無防備になってしまうことに分別をきちんとつけることが出来るだろうか。この位なら大丈夫だろう。この位なら許されるだろう。この位が大丈夫なら、これも大丈夫だろう。このように少しづつはめを外し続けていってしまったら、どこで分別をつけることが出来るのだろうか。こういったことにどういった敷居を設けることが出来るのだろうか。

 番組内容に対する批判を受けて、ダウンタウンの松本人志は、「ガイドをつくってほしい」と言った。
 私は、この発言を聴いて、芸人として、こんな発言をするというのは、どうなんだろうかと感じた。どう理解すればよいのだろうかと感じたのだ。そこで、まず、芸人として芸がないと感じたのだ。このようなことをお笑いにしたことに、批判の声が多くあがった。そこで、ならば、してはいけないことのルールブックを設けてほしいと¹要求したのである。仮にも、表現の世界、芸の世界に生きる者としての模索を感じないのだ。批判の声がたくさんあったことに対して、開き直った態度だったといえよう。仮にもダウンタウンの松本人志である。誰もが認める、お笑い界の一角を占め、レギュラー番組をいくつも持つ芸人である。²



 お笑いグループのダウンタウンが出演している番組の内容で、批判を多く集めたことについて、手がかりを探った。差別的な文脈について、鈍感であることについてである。差別的な文脈について、鈍感ではないかというところから探ったのである。それは、人が痛みを感じることを安易に笑いに変えてきたことの軽率さと関係している。深みにはまってしまったところにあった差別や暴力を隠蔽したものに、鈍感になって、感受性が鈍ってしまった。そんな大衆は、そもそも無防備であるはずだ。無防備になってしまうことと無防備である状況は、つけ込むのには容易である。そして、彼らに罪のないふりをする舞台を設ける必要が生じたら、それほど困難はないのではないか。確信犯がいたら、我々は、なす術が無くなりはしないだろうか。あの事件から、そんな危惧を感じたのである。

 タレントのベッキーが、番組で「逆ドッキリ」として腰に強烈なタイキックをされるという番組内容に多くの視聴者から批判があった。番組は、昨年(2017年12月31日に放送された。「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!「絶対に笑ってはいけない アメリカンポリス 24時」」)の大晦日に放送した。タイキックをする役は、女性ボクサーだった。彼女(ボクサー)は、キックを蹴り出した。それをベッキーは、防御も出来ず、逃げることも出来なく、そのキックを受けて、痛みに耐えなければならない。問題となったのは、この様子を笑えという番組内容にであった。この番組の出演者は、爆笑していた。これが批判を受けた番組内容である。このタイキックを無防備に受けざるをえない様子、それをお笑い番組の内容としたことに批判がされた。テレビの画面には、テロップで「ベッキー 禊(みそぎ)のタイキック」と表示されていた。ベッキーは、2016年に音楽のバンドグループ「ゲスの極み乙女。」のボーカル川谷絵音(当時、結婚していて妻がいた)と不倫したとして報道(週刊文春)があった。ベッキーがこの番組に出演する前の出来事を思い出した視聴者がいたことだろう。こういったことも重なり、この番組内容を流せる悪ふざけとして受けとめることが出来なかったのではないか。

 同じ番組の中で、お笑い芸人、ダウンタウンの浜田雅功が、アメリカの俳優のエディマーフィーに扮して肌を黒くメイクしていたが、それが差別の文脈を読み取れるという批判が多くあった。ブラックフェイスは、肌の色を差別することがあることから、アメリカではデリケートな意味合いを含むことと考えられている。このことに無頓着に、お笑いに利用していた。ダウンタウンの浜田雅功や出演者を含め番組制作関係者は悪気は無かったかもしれない。ならば、なおさら、肌の黒いということを差別することがあることに対してあまりにも不用意であったといえよう。

 この番組は、全国ネットのテレビ局で放送した。
 この番組は、去年の大晦日に、特番として放送した。大晦日であることから、6時間という長い時間の番組となっている。大晦日から元旦を迎える時、そして、お正月は、テレビ各局が特番を組む時期である。大晦日に年越しそばを食べて、初詣に出かける人は、少なくなかろう。大晦日であるから、家族で団らんしてテレビをみていた者も少なくなかろう。問題となった番組は、この時に、放送された。番組では、季節もあり、特別にはしゃぐといった番組制作の意図があったかもしれない。番組が放送された時期を振り返ると、指摘を受けることになった番組内容をつくる背景として記すことが出来る。



¹
 私も笑います。馬鹿だなーって、笑うことがあります。笑うことが嫌いなのではありません。怒ることが好きなのではありません。

²
 社会学者の好井裕明は、『差別を語るということ』という論文で、次にように言っている。
 たとえば、差別表現の指摘も、私たちが「傍観する実践」に気づき、差別する可能性を考える重要な営みだろう。もちろんこれまで盛んに論じられてきたように、言葉がもつ差別的な意味とはどのようなものかの実質的検討を回避し、事なかれ主義を徹底した差別用語自主規制のような問題はあろう。しかし、差別表現が使用されたとき、直後に「ただいま不適切な表現が使われたことはおわびします」と聴くことで、私たちは少なくとも、いま,ここで差別的な何か、このまま放置しておけばさらに広がっていく可能性をもつ差別のきざしがあったことに気づくことができるのである。
松本は、ガイドをつくってくれと言った。私も本文でふれているが、好井は、この論文で、差別用語の自主規制のようなことは問題視している。 この番組内容がネットで炎上した。このネットの炎上に気づいた者の中には、好井のいうような差別表現が使われた時のきざしをえた者があり、気づくきっかけになる可能性があっただろう。
(2019年6月24日 加筆)




〈この記事の元となった私のつぶやき〉(twitter@kfrtofe)
日テレさんは、再放送されたんですね。
最初から、再放送することが決まっていて、今からプログラムのさしかえが困難だったとしても、これだけ意見があり、問題提起がされているのに、どうなんだろうと思います。
社内でこういった問題提起を受けてなんかされたんでしょうか。
気になるところです。

「こういう解決でいいんでしょうかね?
>「ガキ使」特番でベッキーにタイキック 本人は「ありがたかった」と感謝するも、ネットでは議論が噴出(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース

三宅雪子さんの配信でもこのベッキーさんの番組での発言とこういったことを是とすることは違うのではないかの話をしていました。志葉さんもつぶやいています。
その通りでしょう。
三宅雪子 https://twitcasting.tv/miyake_yukiko35
(志葉玲 https://twitter.com/reishiva)


浜田さんをはじめ出演者、番組制作者などを含めた人が番組に関わっています。私には、そういった番組関係者との関係はわかりませんけど、ベッキーさんは、大事に至らなくて、お気持ちがその通りであれば、それで良いのでしょう。

しかし、あのような番組内容を是としていいのかとは、わける必要があるでしょう。

こういった声に少し番組関係者は、単に事なかれ主義に走れば、以前このままか、反対に規制とか萎縮とかあるかもしれません。少し真摯に受けてみたらいかがでしょうか。

小島慶子さんは、自分が子供の時の番組についてつぶやかれています。グローバル化した社会で、情報通信技術の発展した社会で、テレビ番組が閉鎖的な体質に課題があるのかもしれないと感じます。
(小島慶子 https://twitter.com/account_kkojima/)


訂正>
BBCでも報じたんですね。
多分、全国ネットのテレビ番組内での出来事だったんでしょう。
澤田さんは、無神経という言葉を引用していますが、お笑いの世界の人の中に、グローバル化した世界で、情報通信技術の発展が著しい現在においても、感受性が鈍かったところがあったんでしょう。
(澤田愛子 https://twitter.com/aiko33151709)


14日の松本さんの発言は、芸人として如何なものかと思います。
>「顔黒塗りのネタ、批判を考える 差別意識無くてもやめて:朝日新聞デジタル」

「日本民間放送連盟放送基準」があります。日テレは、朝日新聞の取材にこたえて、意見は、今後の番組づくりの参考にさせてもらうといっている。番組内容についての意見は、ブラックフェースをして笑いなどの表現を番組として放送することについて、差別について鈍感ではいられないということだろう。

テレビ局は、番組内容について、これまでも自主的な取組みをしてきている。一方、松本さんの番組での発言は、ルールブックを設けてほしいというものであるが、芸人が芸を放棄しているともとれる開き直ったものである。


〈参考記事〉
「顔黒塗りのネタ 批判を考える」
「差別意識無くてもやめて」「世界の常識 配慮した番組を」(朝日新聞朝刊 2018年1月19日)



「「ガキ使」特番でベッキーが受けた“タイキック“に批判殺到。本人は「ありがたかった」と感謝するも…」(2018年1月7日/HUFFPOST)

「「ガキ使」浜田雅功の黒塗りメイク BBCやNYタイムズはどう報じた?」(2018年1月6日/HUFFPOST)

「「笑ってはいけない」浜田の黒塗りメイクが物議 黒人作家が語った不安」(2018年1月3日/HUFFPOST)

「ガキ使『黒塗り問題』に、松本人志「言いたいことはあるけど、面倒くさいので浜田が悪い」」(2018年1月14日/HUFFPOST)

「ベッキー ガキ使“タイキック”は「タレントとしてありがたい」」
(2018年1月7日 /ORICON NEWS)


「日本の大晦日お笑い番組で黒塗りメイク 怒りと反発も」(2018年1月5日/BBC)

「「日本は無知な国と思われる」 芸人の黒塗りメイク」(2018年1月5日/BBC)

「松本人志が黒塗り問題に「浜田差別」とギャグでごまかし逃げの一手!「ルールブックを作れ」と責任転嫁発言も」(2018年1月14日/LITERA)

「【吉本興業からの回答を加筆し再アップ!】日本は人種差別に無知な国!? ダウンタウン・浜田雅功氏の黒塗り批判を英BBCが世界に発信!! 2018.1.9」(IWJ)

〈参考〉
柄谷行人『日本近代文学の起源』(講談社、昭和63年)
柳田國男『夢と文芸』
放送倫理基本綱領(NHK 民放連)
 >https://www.bpo.gr.jp/?page_id=1299
日本民間放送連盟 放送基準
 >https://www.j-ba.or.jp/category/broadcasting/jba101032

2016年1月14日号「週刊文春」
 >http://shukan.bunshun.jp/articles/-/5754
まさに“ゲスの極み”?
ベッキー31歳禁断愛
お相手は紅白初出場歌手27歳!
糟糠の妻の存在を知りながらも離婚を催促。元旦には男の故郷長崎へ極秘“婚前”旅行!


「ダウンタウンのガキの使いでやあらへんで!」(日本テレビ) >http://www.ntv.co.jp/gaki/special_2017/
>http://www.ntv.co.jp/gaki/r_backnumber/2017.html

「ワイドナショー」(フジテレビ)
 >http://www.fujitv.co.jp/widna-show/

好井裕明 「『差別を語るということ」『年報社会学論集』『社会学評論
/55 巻 (2004-2005) 3 号』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsr1950/55/3/55_3_314/_pdf/-char/ja
(2019年6月24日 追加)



(2018年5月15日 誤字脱字の訂正)
(2019年6月24日 加筆、追加)


2018年2月11日日曜日

普段はビーチにないはずの米軍の落とし物は何処に?


 2月9日、沖縄タイムスの速報記事がTwitterでリツイートされてきた。オスプレイのエンジンカバーが沖縄県うるま市のビーチで発見されたというものだ。私は、その記事を読んで、またかと思った。リツイートした人々も私がその速報記事を読んで思ったように感じてリツイートしたに違いないだろう。

 沖縄タイムスの記事が配出されたのは、15時だった。私は、その記事が配出されてまもなくリツイートを見てことを知った。1540分頃から、仁尾淳史さんがツイキャスで現場に向かう自動車の車中からのライブ配信を始めた。私は、速報記事を読んで、気になっていたので、タイミングよく始まった仁尾淳史さんの取材の様子を中継するライブ配信を視聴している。
 仁尾淳史さんは、現場のうるま市伊計島の大泊ビーチ向かい取材をすることを目的として、配信をしている。

 仁尾淳史さんは、琉球新報の速報記事のことを話していた。琉球新報の記事が配出されたのも15時だった。


 先日(5日)は、佐賀県で自衛隊の戦闘ヘリコプター(AH64D)が点検飛行中に墜落して民家までを焼いてしまった事故が起きたばかりだ。この事件では、自衛隊のヘリコプターの乗組員が死亡し、民家をも焼いてしまったという痛ましい事件となっている。事故をおこした自衛隊機は、出力をメインローターに伝える部品を取り換えたばかりだったことが明らかになっている。(*¹)


 自衛隊機の事件があったこともあり、尚更、またかという気持ちになる。
私は、仁尾淳史さんと奈々さんが車中からカメラを向ける先を追っていた。ライブ配信を視聴する者達は、カメラが写し続ける道路の先のビーチに想いを馳せていたのであろう。目的地を目指す自動車は、まだか?まだか?とはやる気持ち運んで走ったに違いない。
 ライブ配信を視聴する者達は、目的地であるビーチとその先に拡がる海を探していたに違いない。そして、普段は、そのビーチにあるはずのない「物」の影を追っていた。視聴者は、取材に向かう二人と一体となって、「物」を確認しようとしていたのだ。
「物」は一体ビーチの何処にあるのだ。いや、あったのだ?速報記事に目を通し、カメラが写し出す道路の先を追いながら、速報記事の写真では判らない細部について、考えていたのだ。

 琉球新報の記事を見ると「午前9時ごろ、同島大泊ビーチの従業員が清掃中に、海岸に浮かんでいる部品を引き揚げた。」とある。
「物」は、波打ち際を漂っていたのだろうか。物は意外に大きなものだ。
「大きさは縦65センチ、横100センチ、幅70センチ。沖縄防衛局は発見者の情報として、部品の重さは約5キロだとした。」(琉球新報)
 後日、重量は違っていて、訂正が報じられている。「物」の重さは、約13kgだったようだ。朝、ビーチを清掃していた男性が「物」があるのを発見したから、事件は明るみに出れた。

 二人が乗る自動車は目的地に到着したようだ。
カメラが映し出す現場周辺は、事件がおきたのにも関わらず静かだった。
その静かさが、想像していなかったために奇異に感じられた。

 二人は、自動車を降りて、事件の現場を目指した。
二人は現場取材に取りかかっていた。周辺住民の話を聴いていた。先に来ていて取材している者もいた。二人はビーチに向かって歩いたようだ。カメラは砂浜を映している。
 砂浜には足跡があった。
「物」は、既に回収された後だったようだ。二人は取材を続けている。

 私は、二人の取材配信が終わった後、テレビをつけた。テレビでは、韓国で始まる冬季オリンピックの話題をやっていた。今日は、オリンピックの開会式がある。平和の祭典だ。
 いくらなんでも米軍はうっかりすぎるだろとテレビを少し観ながら思った。当然、怒っている人はいるだろう。大事に至らなくてよかった。


 「物」は、米軍普天間飛行場所属の米軍MV22オスプレイのエンジン空気入れ口だそうだ。
「在沖海兵隊は8日に海上飛行中、機体の一部を落下させたことを認めた。海兵隊は9日、防衛局からの問い合わせを受けて初めて機体の一部落下があったことを明らかにした。」(琉球新報)

 
 翌日10日の琉球新報と沖縄タイムスは、社説にこの事件について書いている。

 琉球新報は、度重なる米軍機のトラブルと事故、そしてその後の対応について厳しい論調で書いている。
 日本政府については、米国側と充分に交渉できていないと指摘している。
「これで主権国家と言えるだろうか。米軍が大規模に駐留するドイツやイタリアでは米国との協定で、受け入れ国側が米軍基地の管理権を確保し、その国の法律を米軍の活動に適用するなど、自国の主権を担保する仕組みがある。日本はなぜできないのか。政府は、県民の生命と財産を守るために、米国と主体的に交渉すべきだ。」(琉球新報)
 米軍に対しては、度重なることに手厳しい評価を下している。
「事故が起きるたびに県などの訓練中止要請などに米軍は耳を貸さず、事故を起こした同型機を含めた訓練を続け、事故を繰り返す。狭い沖縄の上空で訓練を続ける限り事故はなくならない。県民の安全を脅かす海兵隊は撤退するしかない。」(琉球新報)
 沖縄にはこういった感情はあるだろう。

 沖縄タイムスは、トラブル、事故の再発防止の観点から書いている。
「すべての航空機の飛行を全面的に停止し、機体を総点検すること、管理体制や整備体制など組織上の問題についても全面的に洗い直すこと。」(沖縄タイムス)
 度重なることの原因に関しては、米軍内に課題があるのではないかと書いている。
「重大事故を含む事故やトラブルが頻繁に繰り返されるのは、航空機の運用に関し、予算や人員、訓練頻度、機体老朽化などの面で深刻な問題を抱えているからではないのか。」(沖縄タイムス) 
 トラブルや事故が重なることについて、日本政府の対応についても厳しく言及している。
「政府がこれまでの「属国的対応」を改め、主権国家として米軍に強く当たらなければ事故を防ぐことはできない。」(沖縄タイムス)

 私は戦争などしてはならないという意見を持つ。戦争反対なのである。しかし、軍隊の相次ぐトラブル、事故は、軍隊としてどうなの?と正直思うわけで、やっぱり、問題ないわけないだろうと思うわけだ。






〈私のつぶやき〉
@kfrtofe:
「米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイのエンジンカバーがビーチで見つかったということですよね。何故なのか?ということですが。
仁尾さんが取材の様子をストリームミングでライブ配信していたのを視聴していました。仁尾さんが現場に着いた時には物は回収された後でした。」
「意外に大きいものですよね。
いくらなんでも米軍のものなら、米軍はうっかりすぎますよね。」

〈参考〉
仁尾淳史@atsushi_mic
https://twitter.com/atsushi_mic/status/961853989867286530



https://twitter.com/atsushi_mic/status/961905239392579584




「オスプレイの部品が落ちた - ATSUSHI THE MIC TV #439996318オスプレイの部品が落ちた - ATSUSHI THE MIC TV #439996318」(TwitCasting)


〈参考〉
「ビーチに米軍オスプレイの部品漂着か 沖縄県うるま市 」(沖縄タイムス)

「【速報】オスプレイのエンジンカバー落下 伊計島海岸で発見 米軍が認める」 ( 琉球新報)

「オスプレイ機体一部落下 伊計島海岸に13キロエンジン吸気口 米軍、8日発生も通報せず」(琉球新報) 

「重さ13キロ…部品は米軍オスプレイのもの 沖縄で8日に落下か」(沖縄タイムス)

「<社説>オスプレイ機体一部落下 全機種飛行停止求める」(琉球新報)

「社説[オスプレイ部品落下]普天間の運用停止急げ」(沖縄タイムス)





松本文明議員が、国会でした野次に批判が集まった。沖縄県での米軍機の相次ぐトラブルについて、「それで何人死んだんだ」といった。
(*2018年2月12日追記)
〈関連する私のつぶやき〉
@kfrtofe:
https://twitter.com/KfrTofe/status/957125850696114178
「国会での松本文明議員の野次は、内容が自分が何をいっているのかわかっていたのだろうか?思います。」
訂正〉
「国会での松本文明議員の野次は、自分が何をいっているのかわかっていたのだろうか?と思います。」
「一生懸命努力していても事故は起きてしまう。そういった事実がある。ゼロにはならないのかもしれません。しかし、だからといって事故をおこしていいわけではない。事故が起きて怪我する人や命を落とす人があってはならない。
こういった価値を社会は共有しています。」
「だから事故をおこしてもいいからで、ヘリコプターは飛んでないはずです。事故が起きないように点検や管理などをして、運用されています。市民だけではなく、米軍の兵士が事故で怪我をしたり、命を落としていいわけではない。そのために、米軍も努めているはずです。」
「訂正>
しかし、ここ最近、米軍のトラブルや事故が続いている。
ここで、松本議員の国会での野次があった。」
「松本議員の野次は、沖縄県民の感情を逆なでるだけではなく、人の命の重みを軽視する内容だった。」

*¹
 2月5日、佐賀県神埼市で、自衛隊のヘリコプターが墜落、炎上して、周辺民家を燃やしてしまった事件では、自衛隊機が事故をおこした原因に関して、自衛隊機は、50時間毎の定期検査に加え、メイン・ローター・ヘッドの交換をしていたことが報じられている。その後、メイン・ローター・ヘッドは、新品の部品ではなかったことが明らかになっている。
 2月8日統幕長定例記者会見の席で、交換したメイン・ローター・ヘッドは新品ではなかったと訂正されている。
 事故をおこした陸上自衛隊のヘリコプターの機体は、AH-64Dであった。当該事故機に取り付けられたメイン・ローター・ヘッドは、当初「新品」と説明されていたが、その後の調査で、「過去に他のAH-64Dの機体において使用されていた整備済みの部品」であることが判ったので訂正されている。
(*¹2018年2月19日追記)


〈参考〉
「陸上自衛隊のAH-64D墜落事故に係る公表内容の一部訂正について」(陸上自衛隊)

「墜落ヘリ、交換部品は中古=陸自が説明訂正、修理歴も」(時事通信)




(註)
2018年2月19日追記を加えました。誤字を直しました。

2017年5月17日水曜日

「日の丸」が踊っている

 IWJの岩上安身氏が小林よしのり氏にインタビューしている配信を視聴した。小林よりのり氏がインタビューの最後の方にいっていたことが心に留まった。私が、一体、どうしてしまったのだろうかと悩むことがある事件に呼応する言葉であった。

 最近、ネット上ですごく人目を引いたことで、私も注目したことがあった。神社本庁がつくったポスターに違和感を感じる人が多かったようで、そのポスターについてネットで多くの意見があった。そのことについては東京新聞やNHKでも記事にしている。私は、日の丸をみた時に以前は決して感じることはなかったような違和感をたまに感じることがある。私は、子供の頃に学校で「日の丸」を掲揚する時に違和感を感じることなく育った。ブラジルで開かれたリオデジャネイロオリンピックでは、テレビをみて日本代表選手を応援していた。その時、テレビの画面の中で「日の丸」をふる応援団が映されても、オリンピックだから違和感を感じることなくそのままテレビをみている。しかし、私も「日の丸」をみた時にたまに違和感を感じるようになっている。

 安倍総理はオリンピックの閉会式の式典に任天堂のゲームの人気キャラクターであるマリオに扮して登場した。オリンピックは聖火を灯すために、聖火ランナーがリレーをして運ぶが、安倍総理もリレーをつなぐ1人として、役を演じている。みんながボールをリレーをするというアイデアは、オリンピックという祭典がどのように行なわれてきて、今に至っているのかを象徴しているようだ。安倍総理が閉会式の式典にサプライズで登場したことにもたくさんの意見があった(私は記事にしている)。賛否の意見があった。


 小林よしのり氏は、「劣化保守」という批判を展開している。小林よしのり氏のいう「劣化保守」とは、知性の劣化した自称保守派をいう。私がインタビューの中で心を留めたことの1つは、岩上安身氏が小林よりのり氏に「劣化保守」批判についてきいた時に話したことである。森友学園騒動について、籠池泰典氏が園で行なっていたことは、教育や躾とは異なるものであるという批判がされてきたが、そこで「教育勅語」を園児に暗唱させていたことは、注目され報じられた。3月31日には、安倍内閣は、「教育勅語」を補助教材として使うことは否定されることではないとの答弁書を閣議決定をしている。このような保守における「教育勅語」とはどういったものであるのかを話している。小林よしのり氏は、岩上安身氏との会話のなかで、彼らにとって「これ、ゲームだから」、「これ、戦前ごっこだから」と説明している。岩上安身氏は、「なるほど」とうなづいている。私も「なるほど」と思ったのだ。



〈私のもとになったtweet〉
こういう批判はどういうことを言っているのかというと、日本人が、政府や日本の事情や自分に不安を感じていようと、多くの日本国民が拠り所としている国民であることに不安があるわけではないのに、押し売りのように日本人でよかったみたいなポスターって、なんか変でしょうという

訂正>
日の丸って、例えば、オリンピック、テレビで日本の代表選手が出場している競技を観戦している時、違和感を感じることは少ないのではないかと思います。それ以外にも私達の日常では、オリンピックの時のように日の丸はあります。

訂正>
それなのに、このポスターは、むしろ日常化した日の丸の外にあって、ここぞとばかりにあえて日の丸を登場させていることになるんですよね。

ポスターのモデル国籍が何処であるのか問う必要がないことは多い。しかし、「私 日本人でよかった。」というコピー(メッセージ)のボスターのモデルの国籍が何処なのかって問い沙汰されるなんて、本当に皮肉なことだなって思った。

日本人でよかったということも思うことも悪いことじゃないですよね。
ここでこれだけ言われる至った理由は、ごく自然にそう思う人がいる中で、このポスターを作った人々が、キャンペーンをすることに違和感を感じる国民が多かったということかもしれないですね。


〈記事〉
衆院で強行採決直前!? 「共謀罪」の成立で「物言う市民」が抑圧される社会に! 岩上安身による漫画家・小林よしのり氏インタビュー! (IWJ)

自称保守の知性劣化は底なしである(小林よしのり)

保守系論壇誌の劣化と混迷(小林よしのり)


『日本人でよかった』神社本庁のポスターのモデルは「中国人で間違いない」 カメラマンが断言 (HuffPost Japan)

日本人でよかった!? ポスターの“波紋” (NHKニュース) 

6年前の神社本庁のポスター ネットで波紋(2017年5月12日東京新聞朝刊)


〈twitterでよくリツイートされたポスターを写したtweet〉


〈ポスターへの意見〉
兵頭正俊‏ @hyodo_masatoshi
https://twitter.com/hyodo_masatoshi/status/858558705092091904
エリック ・C‏ @x__ok
https://twitter.com/quitamarco/status/858710695273271298
村上@岩国基地‏ @iwakunibase1

〈togetterまとめ〉
「私、日本人でよかった」のポスターが京都の街に貼られまくっている




2017年3月9日木曜日

「真相の解明を強く望む私の心の中で」 東京都議会百条委員会に石原慎太郎元都知事が証人として呼ばれることに際して

 東京都議会に設置された百条委員会では、証人として石原元都知事を呼ぶことを決めた。百条委員会で呼ばれる証人の中で、元都知事の職をしていたのは、石原元都知事だけである。石原氏が都知事に就任している時に築地から豊洲に市場を移転することが決まった。市場が築地から豊洲に移転が決まり、事業計画がつくられ、そして、新しい市場が建設された。この過程の中で、きちんとプロセスをふまえた上で、意志決定されたかどうかに疑念がある。どのようにして決められたのかについてはっきりしないことがある。豊洲市場がある場所は、以前は東京ガスの施設が操業していた。豊洲に市場が建設されるまでの過程の中で、東京都では3人が都知事の職に就いていた。小池都知事は、その3人の元都知事の後に就任した。その3人の都知事の1人であった石原さんが委員会に呼ばれ、証言を求められることになった。

 渦中の人の1人となっている石原元都知事には、弁明や釈明の機会が必要である。そして、真相の解明が強く求められている。

 3月3日に、石原元知事の要望により、日本記者クラブで、記者会見が行なわれている。
2日に、現職の知事である小池都知事は、3日に石原元知事が記者会見を開くことについて、「ご高齢ということもあり、ご自愛いただきたいと思う」と述べている。
 私には、高齢の両親がいるので、自分の両親のことを想うと、石原元都知事が議会や委員会に呼ばれて証言することに、「気の毒だな」と感じた。これが人情というものだろう。

一方で、この真相を解明するために都知事という要職についていた者の責を果たすことを強く望んでいることを意識する。

 3月2日、14時から定例の小池都知事の記者会見が行なわれた。その後、15時から、石原元都知事の記者会見が開かれた。

 石原元都知事は、記者会見の席で、しっかりとした口調で話す姿を見た。一方で、テレビを見ていた時に、自宅近くだろう歩く姿を見て、石原元知事の年齢を感じた。







〈参考〉
2017年3月3日「小池百合子東京都知事記者会見」(東京都)

2017年3月3日「石原慎太郎元東京都知事記者会見」(日本記者クラブ)

「豊洲問題 百条委員会 18日の証人に歴代市場長ら8人決定」(NHK)

「「ご高齢、ご自愛を」小池百合子知事、石原慎太郎氏に」(産經新聞)


〈関連する私のTweet〉
https://twitter.com/KfrTofe/status/837568375312175104

東京都は、豊洲に市場をつくる時に、土壌汚染対策として、盛り土をするとして、盛り土がされているように説明してきた。しかし、建屋の下には、盛り土はなく、地下空間・地下ピットがあった。豊洲市場が建設された後に、開場の延期をしたのは、東京都が説明してきたことと現実の市場に違いがあったことに端を発している。
https://twitter.com/vptdmre/status/807947477127073792



2017年2月9日木曜日

「ファクト」に対する「オルタナティブ・ファクト」に関するメモ

 アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領の就任式に集まった人々の数をめぐって、ドナルド・トランプ大統領とメディアの間で、本当はどのくらいの人々が集まったのかが、双方が事実であると主張することに食い違う事態が生じた。
 ドナルド・トランプ大統領は、メディアと戦争をしているという発言をしたが、就任直後から、ドナルド・トランプ大統領とメディアは、衝突したかたちとなった。
 どちらかがいっていることが正しければ、それが事実であり、もう一方は、事実とかけ離れたことを事実といっていることになる。

 メディアのいうことに対して、ドナルド・トランプ大統領のいうことが、ファクトに対するもう一つの事実であると主張したことで、オルタナティブ・ファクトという「もう一つの事実がある」という主張が生まれて注目されることになった。

 ショーン・スパイサー大統領報道官は、ドナルド・トランプ大統領の就任式に集まった人数が史上最大だったと発言した。ケリーアン・コンウェイ大統領顧問は、アメリカのNBCの番組で、ショーン・スパイサー大統領報道官の発言について、それをオルタナティブ・ファクト(Alternative facts)といった。*ショーン・スペイサー大統領報道官は、それが、オルタナティブ・ファクト(Alternative facts)、つまり、もう一つの事実といったのだことになる*。バラク・オバマ大統領の就任時と比べて、ドナルド・トランプ大統領の就任式に集まった人が少なかったと主張するメディアや人々は、オルタナティブ・ファクトは事実ではないと批判した。発言の内容をめぐって、批判を受けたショーン・スペンサー大統領報道官は、その後、記者会見で「ネットなどで見た人を含めば最大だ」と釈明している。


<参考><引用>
「市場最大の就任式は「オルタナ・ファクト」トランプ大統領の顧問がキッパリ。え、何それ?」(ハフィントンポスト)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/24/alternative-fact_n_14353718.html

<参考>
「(Media Times)米政権からの「口撃」、報道苦心」(2017年2月11日朝日新聞朝刊)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12791762.html

*下線を引いている部分は、誤解を与える可能性があると考え、書き加えました。(2017年2月11日)