2018年5月14日月曜日

僕らは、隠蔽されてしまっていることには、無防備である

 馬鹿なことをやっているなって、ふと笑ってしまうことがある。誰もがそうであろう。些細なことが笑いを誘うことがある。私たちの日常には、そういったことがある。私たちは、ふと笑ってしまうことに無防備なのである。うかつにも笑ってしまうのである。

 無防備になってしまうことに分別をきちんとつけることが出来るだろうか。この位なら大丈夫だろう。この位なら許されるだろう。この位が大丈夫なら、これも大丈夫だろう。このように少しづつはめを外し続けていってしまったら、どこで分別をつけることが出来るのだろうか。こういったことにどういった敷居を設けることが出来るのだろうか。

 番組内容に対する批判を受けて、ダウンタウンの松本人志は、「ガイドをつくってほしい」と言った。
 私は、この発言を聴いて、芸人として、こんな発言をするというのは、どうなんだろうかと感じた。どう理解すればよいのだろうかと感じたのだ。そこで、まず、芸人として芸がないと感じたのだ。このようなことをお笑いにしたことに、批判の声が多くあがった。そこで、ならば、してはいけないことのルールブックを設けてほしいと¹要求したのである。仮にも、表現の世界、芸の世界に生きる者としての模索を感じないのだ。批判の声がたくさんあったことに対して、開き直った態度だったといえよう。仮にもダウンタウンの松本人志である。誰もが認める、お笑い界の一角を占め、レギュラー番組をいくつも持つ芸人である。²



 お笑いグループのダウンタウンが出演している番組の内容で、批判を多く集めたことについて、手がかりを探った。差別的な文脈について、鈍感であることについてである。差別的な文脈について、鈍感ではないかというところから探ったのである。それは、人が痛みを感じることを安易に笑いに変えてきたことの軽率さと関係している。深みにはまってしまったところにあった差別や暴力を隠蔽したものに、鈍感になって、感受性が鈍ってしまった。そんな大衆は、そもそも無防備であるはずだ。無防備になってしまうことと無防備である状況は、つけ込むのには容易である。そして、彼らに罪のないふりをする舞台を設ける必要が生じたら、それほど困難はないのではないか。確信犯がいたら、我々は、なす術が無くなりはしないだろうか。あの事件から、そんな危惧を感じたのである。

 タレントのベッキーが、番組で「逆ドッキリ」として腰に強烈なタイキックをされるという番組内容に多くの視聴者から批判があった。番組は、昨年(2017年12月31日に放送された。「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!「絶対に笑ってはいけない アメリカンポリス 24時」」)の大晦日に放送した。タイキックをする役は、女性ボクサーだった。彼女(ボクサー)は、キックを蹴り出した。それをベッキーは、防御も出来ず、逃げることも出来なく、そのキックを受けて、痛みに耐えなければならない。問題となったのは、この様子を笑えという番組内容にであった。この番組の出演者は、爆笑していた。これが批判を受けた番組内容である。このタイキックを無防備に受けざるをえない様子、それをお笑い番組の内容としたことに批判がされた。テレビの画面には、テロップで「ベッキー 禊(みそぎ)のタイキック」と表示されていた。ベッキーは、2016年に音楽のバンドグループ「ゲスの極み乙女。」のボーカル川谷絵音(当時、結婚していて妻がいた)と不倫したとして報道(週刊文春)があった。ベッキーがこの番組に出演する前の出来事を思い出した視聴者がいたことだろう。こういったことも重なり、この番組内容を流せる悪ふざけとして受けとめることが出来なかったのではないか。

 同じ番組の中で、お笑い芸人、ダウンタウンの浜田雅功が、アメリカの俳優のエディマーフィーに扮して肌を黒くメイクしていたが、それが差別の文脈を読み取れるという批判が多くあった。ブラックフェイスは、肌の色を差別することがあることから、アメリカではデリケートな意味合いを含むことと考えられている。このことに無頓着に、お笑いに利用していた。ダウンタウンの浜田雅功や出演者を含め番組制作関係者は悪気は無かったかもしれない。ならば、なおさら、肌の黒いということを差別することがあることに対してあまりにも不用意であったといえよう。

 この番組は、全国ネットのテレビ局で放送した。
 この番組は、去年の大晦日に、特番として放送した。大晦日であることから、6時間という長い時間の番組となっている。大晦日から元旦を迎える時、そして、お正月は、テレビ各局が特番を組む時期である。大晦日に年越しそばを食べて、初詣に出かける人は、少なくなかろう。大晦日であるから、家族で団らんしてテレビをみていた者も少なくなかろう。問題となった番組は、この時に、放送された。番組では、季節もあり、特別にはしゃぐといった番組制作の意図があったかもしれない。番組が放送された時期を振り返ると、指摘を受けることになった番組内容をつくる背景として記すことが出来る。



¹
 私も笑います。馬鹿だなーって、笑うことがあります。笑うことが嫌いなのではありません。怒ることが好きなのではありません。

²
 社会学者の好井裕明は、『差別を語るということ』という論文で、次にように言っている。
 たとえば、差別表現の指摘も、私たちが「傍観する実践」に気づき、差別する可能性を考える重要な営みだろう。もちろんこれまで盛んに論じられてきたように、言葉がもつ差別的な意味とはどのようなものかの実質的検討を回避し、事なかれ主義を徹底した差別用語自主規制のような問題はあろう。しかし、差別表現が使用されたとき、直後に「ただいま不適切な表現が使われたことはおわびします」と聴くことで、私たちは少なくとも、いま,ここで差別的な何か、このまま放置しておけばさらに広がっていく可能性をもつ差別のきざしがあったことに気づくことができるのである。
松本は、ガイドをつくってくれと言った。私も本文でふれているが、好井は、この論文で、差別用語の自主規制のようなことは問題視している。 この番組内容がネットで炎上した。このネットの炎上に気づいた者の中には、好井のいうような差別表現が使われた時のきざしをえた者があり、気づくきっかけになる可能性があっただろう。
(2019年6月24日 加筆)




〈この記事の元となった私のつぶやき〉(twitter@kfrtofe)
日テレさんは、再放送されたんですね。
最初から、再放送することが決まっていて、今からプログラムのさしかえが困難だったとしても、これだけ意見があり、問題提起がされているのに、どうなんだろうと思います。
社内でこういった問題提起を受けてなんかされたんでしょうか。
気になるところです。

「こういう解決でいいんでしょうかね?
>「ガキ使」特番でベッキーにタイキック 本人は「ありがたかった」と感謝するも、ネットでは議論が噴出(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース

三宅雪子さんの配信でもこのベッキーさんの番組での発言とこういったことを是とすることは違うのではないかの話をしていました。志葉さんもつぶやいています。
その通りでしょう。
三宅雪子 https://twitcasting.tv/miyake_yukiko35
(志葉玲 https://twitter.com/reishiva)


浜田さんをはじめ出演者、番組制作者などを含めた人が番組に関わっています。私には、そういった番組関係者との関係はわかりませんけど、ベッキーさんは、大事に至らなくて、お気持ちがその通りであれば、それで良いのでしょう。

しかし、あのような番組内容を是としていいのかとは、わける必要があるでしょう。

こういった声に少し番組関係者は、単に事なかれ主義に走れば、以前このままか、反対に規制とか萎縮とかあるかもしれません。少し真摯に受けてみたらいかがでしょうか。

小島慶子さんは、自分が子供の時の番組についてつぶやかれています。グローバル化した社会で、情報通信技術の発展した社会で、テレビ番組が閉鎖的な体質に課題があるのかもしれないと感じます。
(小島慶子 https://twitter.com/account_kkojima/)


訂正>
BBCでも報じたんですね。
多分、全国ネットのテレビ番組内での出来事だったんでしょう。
澤田さんは、無神経という言葉を引用していますが、お笑いの世界の人の中に、グローバル化した世界で、情報通信技術の発展が著しい現在においても、感受性が鈍かったところがあったんでしょう。
(澤田愛子 https://twitter.com/aiko33151709)


14日の松本さんの発言は、芸人として如何なものかと思います。
>「顔黒塗りのネタ、批判を考える 差別意識無くてもやめて:朝日新聞デジタル」

「日本民間放送連盟放送基準」があります。日テレは、朝日新聞の取材にこたえて、意見は、今後の番組づくりの参考にさせてもらうといっている。番組内容についての意見は、ブラックフェースをして笑いなどの表現を番組として放送することについて、差別について鈍感ではいられないということだろう。

テレビ局は、番組内容について、これまでも自主的な取組みをしてきている。一方、松本さんの番組での発言は、ルールブックを設けてほしいというものであるが、芸人が芸を放棄しているともとれる開き直ったものである。


〈参考記事〉
「顔黒塗りのネタ 批判を考える」
「差別意識無くてもやめて」「世界の常識 配慮した番組を」(朝日新聞朝刊 2018年1月19日)



「「ガキ使」特番でベッキーが受けた“タイキック“に批判殺到。本人は「ありがたかった」と感謝するも…」(2018年1月7日/HUFFPOST)

「「ガキ使」浜田雅功の黒塗りメイク BBCやNYタイムズはどう報じた?」(2018年1月6日/HUFFPOST)

「「笑ってはいけない」浜田の黒塗りメイクが物議 黒人作家が語った不安」(2018年1月3日/HUFFPOST)

「ガキ使『黒塗り問題』に、松本人志「言いたいことはあるけど、面倒くさいので浜田が悪い」」(2018年1月14日/HUFFPOST)

「ベッキー ガキ使“タイキック”は「タレントとしてありがたい」」
(2018年1月7日 /ORICON NEWS)


「日本の大晦日お笑い番組で黒塗りメイク 怒りと反発も」(2018年1月5日/BBC)

「「日本は無知な国と思われる」 芸人の黒塗りメイク」(2018年1月5日/BBC)

「松本人志が黒塗り問題に「浜田差別」とギャグでごまかし逃げの一手!「ルールブックを作れ」と責任転嫁発言も」(2018年1月14日/LITERA)

「【吉本興業からの回答を加筆し再アップ!】日本は人種差別に無知な国!? ダウンタウン・浜田雅功氏の黒塗り批判を英BBCが世界に発信!! 2018.1.9」(IWJ)

〈参考〉
柄谷行人『日本近代文学の起源』(講談社、昭和63年)
柳田國男『夢と文芸』
放送倫理基本綱領(NHK 民放連)
 >https://www.bpo.gr.jp/?page_id=1299
日本民間放送連盟 放送基準
 >https://www.j-ba.or.jp/category/broadcasting/jba101032

2016年1月14日号「週刊文春」
 >http://shukan.bunshun.jp/articles/-/5754
まさに“ゲスの極み”?
ベッキー31歳禁断愛
お相手は紅白初出場歌手27歳!
糟糠の妻の存在を知りながらも離婚を催促。元旦には男の故郷長崎へ極秘“婚前”旅行!


「ダウンタウンのガキの使いでやあらへんで!」(日本テレビ) >http://www.ntv.co.jp/gaki/special_2017/
>http://www.ntv.co.jp/gaki/r_backnumber/2017.html

「ワイドナショー」(フジテレビ)
 >http://www.fujitv.co.jp/widna-show/

好井裕明 「『差別を語るということ」『年報社会学論集』『社会学評論
/55 巻 (2004-2005) 3 号』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsr1950/55/3/55_3_314/_pdf/-char/ja
(2019年6月24日 追加)



(2018年5月15日 誤字脱字の訂正)
(2019年6月24日 加筆、追加)


2018年2月11日日曜日

普段はビーチにないはずの米軍の落とし物は何処に?


 2月9日、沖縄タイムスの速報記事がTwitterでリツイートされてきた。オスプレイのエンジンカバーが沖縄県うるま市のビーチで発見されたというものだ。私は、その記事を読んで、またかと思った。リツイートした人々も私がその速報記事を読んで思ったように感じてリツイートしたに違いないだろう。

 沖縄タイムスの記事が配出されたのは、15時だった。私は、その記事が配出されてまもなくリツイートを見てことを知った。1540分頃から、仁尾淳史さんがツイキャスで現場に向かう自動車の車中からのライブ配信を始めた。私は、速報記事を読んで、気になっていたので、タイミングよく始まった仁尾淳史さんの取材の様子を中継するライブ配信を視聴している。
 仁尾淳史さんは、現場のうるま市伊計島の大泊ビーチ向かい取材をすることを目的として、配信をしている。

 仁尾淳史さんは、琉球新報の速報記事のことを話していた。琉球新報の記事が配出されたのも15時だった。


 先日(5日)は、佐賀県で自衛隊の戦闘ヘリコプター(AH64D)が点検飛行中に墜落して民家までを焼いてしまった事故が起きたばかりだ。この事件では、自衛隊のヘリコプターの乗組員が死亡し、民家をも焼いてしまったという痛ましい事件となっている。事故をおこした自衛隊機は、出力をメインローターに伝える部品を取り換えたばかりだったことが明らかになっている。(*¹)


 自衛隊機の事件があったこともあり、尚更、またかという気持ちになる。
私は、仁尾淳史さんと奈々さんが車中からカメラを向ける先を追っていた。ライブ配信を視聴する者達は、カメラが写し続ける道路の先のビーチに想いを馳せていたのであろう。目的地を目指す自動車は、まだか?まだか?とはやる気持ち運んで走ったに違いない。
 ライブ配信を視聴する者達は、目的地であるビーチとその先に拡がる海を探していたに違いない。そして、普段は、そのビーチにあるはずのない「物」の影を追っていた。視聴者は、取材に向かう二人と一体となって、「物」を確認しようとしていたのだ。
「物」は一体ビーチの何処にあるのだ。いや、あったのだ?速報記事に目を通し、カメラが写し出す道路の先を追いながら、速報記事の写真では判らない細部について、考えていたのだ。

 琉球新報の記事を見ると「午前9時ごろ、同島大泊ビーチの従業員が清掃中に、海岸に浮かんでいる部品を引き揚げた。」とある。
「物」は、波打ち際を漂っていたのだろうか。物は意外に大きなものだ。
「大きさは縦65センチ、横100センチ、幅70センチ。沖縄防衛局は発見者の情報として、部品の重さは約5キロだとした。」(琉球新報)
 後日、重量は違っていて、訂正が報じられている。「物」の重さは、約13kgだったようだ。朝、ビーチを清掃していた男性が「物」があるのを発見したから、事件は明るみに出れた。

 二人が乗る自動車は目的地に到着したようだ。
カメラが映し出す現場周辺は、事件がおきたのにも関わらず静かだった。
その静かさが、想像していなかったために奇異に感じられた。

 二人は、自動車を降りて、事件の現場を目指した。
二人は現場取材に取りかかっていた。周辺住民の話を聴いていた。先に来ていて取材している者もいた。二人はビーチに向かって歩いたようだ。カメラは砂浜を映している。
 砂浜には足跡があった。
「物」は、既に回収された後だったようだ。二人は取材を続けている。

 私は、二人の取材配信が終わった後、テレビをつけた。テレビでは、韓国で始まる冬季オリンピックの話題をやっていた。今日は、オリンピックの開会式がある。平和の祭典だ。
 いくらなんでも米軍はうっかりすぎるだろとテレビを少し観ながら思った。当然、怒っている人はいるだろう。大事に至らなくてよかった。


 「物」は、米軍普天間飛行場所属の米軍MV22オスプレイのエンジン空気入れ口だそうだ。
「在沖海兵隊は8日に海上飛行中、機体の一部を落下させたことを認めた。海兵隊は9日、防衛局からの問い合わせを受けて初めて機体の一部落下があったことを明らかにした。」(琉球新報)

 
 翌日10日の琉球新報と沖縄タイムスは、社説にこの事件について書いている。

 琉球新報は、度重なる米軍機のトラブルと事故、そしてその後の対応について厳しい論調で書いている。
 日本政府については、米国側と充分に交渉できていないと指摘している。
「これで主権国家と言えるだろうか。米軍が大規模に駐留するドイツやイタリアでは米国との協定で、受け入れ国側が米軍基地の管理権を確保し、その国の法律を米軍の活動に適用するなど、自国の主権を担保する仕組みがある。日本はなぜできないのか。政府は、県民の生命と財産を守るために、米国と主体的に交渉すべきだ。」(琉球新報)
 米軍に対しては、度重なることに手厳しい評価を下している。
「事故が起きるたびに県などの訓練中止要請などに米軍は耳を貸さず、事故を起こした同型機を含めた訓練を続け、事故を繰り返す。狭い沖縄の上空で訓練を続ける限り事故はなくならない。県民の安全を脅かす海兵隊は撤退するしかない。」(琉球新報)
 沖縄にはこういった感情はあるだろう。

 沖縄タイムスは、トラブル、事故の再発防止の観点から書いている。
「すべての航空機の飛行を全面的に停止し、機体を総点検すること、管理体制や整備体制など組織上の問題についても全面的に洗い直すこと。」(沖縄タイムス)
 度重なることの原因に関しては、米軍内に課題があるのではないかと書いている。
「重大事故を含む事故やトラブルが頻繁に繰り返されるのは、航空機の運用に関し、予算や人員、訓練頻度、機体老朽化などの面で深刻な問題を抱えているからではないのか。」(沖縄タイムス) 
 トラブルや事故が重なることについて、日本政府の対応についても厳しく言及している。
「政府がこれまでの「属国的対応」を改め、主権国家として米軍に強く当たらなければ事故を防ぐことはできない。」(沖縄タイムス)

 私は戦争などしてはならないという意見を持つ。戦争反対なのである。しかし、軍隊の相次ぐトラブル、事故は、軍隊としてどうなの?と正直思うわけで、やっぱり、問題ないわけないだろうと思うわけだ。






〈私のつぶやき〉
@kfrtofe:
「米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイのエンジンカバーがビーチで見つかったということですよね。何故なのか?ということですが。
仁尾さんが取材の様子をストリームミングでライブ配信していたのを視聴していました。仁尾さんが現場に着いた時には物は回収された後でした。」
「意外に大きいものですよね。
いくらなんでも米軍のものなら、米軍はうっかりすぎますよね。」

〈参考〉
仁尾淳史@atsushi_mic
https://twitter.com/atsushi_mic/status/961853989867286530



https://twitter.com/atsushi_mic/status/961905239392579584




「オスプレイの部品が落ちた - ATSUSHI THE MIC TV #439996318オスプレイの部品が落ちた - ATSUSHI THE MIC TV #439996318」(TwitCasting)


〈参考〉
「ビーチに米軍オスプレイの部品漂着か 沖縄県うるま市 」(沖縄タイムス)

「【速報】オスプレイのエンジンカバー落下 伊計島海岸で発見 米軍が認める」 ( 琉球新報)

「オスプレイ機体一部落下 伊計島海岸に13キロエンジン吸気口 米軍、8日発生も通報せず」(琉球新報) 

「重さ13キロ…部品は米軍オスプレイのもの 沖縄で8日に落下か」(沖縄タイムス)

「<社説>オスプレイ機体一部落下 全機種飛行停止求める」(琉球新報)

「社説[オスプレイ部品落下]普天間の運用停止急げ」(沖縄タイムス)





松本文明議員が、国会でした野次に批判が集まった。沖縄県での米軍機の相次ぐトラブルについて、「それで何人死んだんだ」といった。
(*2018年2月12日追記)
〈関連する私のつぶやき〉
@kfrtofe:
https://twitter.com/KfrTofe/status/957125850696114178
「国会での松本文明議員の野次は、内容が自分が何をいっているのかわかっていたのだろうか?思います。」
訂正〉
「国会での松本文明議員の野次は、自分が何をいっているのかわかっていたのだろうか?と思います。」
「一生懸命努力していても事故は起きてしまう。そういった事実がある。ゼロにはならないのかもしれません。しかし、だからといって事故をおこしていいわけではない。事故が起きて怪我する人や命を落とす人があってはならない。
こういった価値を社会は共有しています。」
「だから事故をおこしてもいいからで、ヘリコプターは飛んでないはずです。事故が起きないように点検や管理などをして、運用されています。市民だけではなく、米軍の兵士が事故で怪我をしたり、命を落としていいわけではない。そのために、米軍も努めているはずです。」
「訂正>
しかし、ここ最近、米軍のトラブルや事故が続いている。
ここで、松本議員の国会での野次があった。」
「松本議員の野次は、沖縄県民の感情を逆なでるだけではなく、人の命の重みを軽視する内容だった。」

*¹
 2月5日、佐賀県神埼市で、自衛隊のヘリコプターが墜落、炎上して、周辺民家を燃やしてしまった事件では、自衛隊機が事故をおこした原因に関して、自衛隊機は、50時間毎の定期検査に加え、メイン・ローター・ヘッドの交換をしていたことが報じられている。その後、メイン・ローター・ヘッドは、新品の部品ではなかったことが明らかになっている。
 2月8日統幕長定例記者会見の席で、交換したメイン・ローター・ヘッドは新品ではなかったと訂正されている。
 事故をおこした陸上自衛隊のヘリコプターの機体は、AH-64Dであった。当該事故機に取り付けられたメイン・ローター・ヘッドは、当初「新品」と説明されていたが、その後の調査で、「過去に他のAH-64Dの機体において使用されていた整備済みの部品」であることが判ったので訂正されている。
(*¹2018年2月19日追記)


〈参考〉
「陸上自衛隊のAH-64D墜落事故に係る公表内容の一部訂正について」(陸上自衛隊)

「墜落ヘリ、交換部品は中古=陸自が説明訂正、修理歴も」(時事通信)




(註)
2018年2月19日追記を加えました。誤字を直しました。