2016年8月28日日曜日

蓮舫議員が感じたことと報道が伝えた間には

 今月の23日、蓮舫さんが日本外国特派員協会で記者会見をおこなった。民進党代表選に向けた決意表明の中で、民進党の代表になったら、それ以前との違いがあるものにしたいと最後にユーモアを交えて結んだ言葉がメディアに取りあげられる機会が多かった。

 記者会見の場で、蓮舫さんは次のように結んでいる。
「ここが大事なのでぜひ編集しないでいただきたいのですが、私は岡田克也代表が大好きです。ただ、1年半一緒にいて、本当につまらない男だと思います」。
そして、こう続けた。「人間はユニークが大事です。私にはそれがあると思います」。
その言葉で会場では居合わせた者の笑いを誘った。

 岡田さんを個人的に知らなくたって、いろいろなメディアを通して岡田さんを知っていれば、堅物のイメージがあり、笑いを積極的にとりにいこうとするようなことはしないだろうって、誰だってそういったイメージを岡田さんに持っていることでしょう。だから、蓮舫さんの結びの言葉が笑いを誘うことにもなったのでしょう。

 しかし、なんか違和感が残る。この言葉は決意表明というより、決意表明の結びにユーモアを交えて、今の民進党と現岡田代表と私が代表になったらと、その時の民進党の違いを強調する結果となっている。

 自分のツイッターで、岡田代表への敬意を表しましたとつぶやいている。つまり、自分で告白している通り、岡田代表のこと、蓮舫さんはどう思っているのかなっていうような違和感も残るでしょう。「私は岡田代表が大好きです」と断った後に、続く言葉が、「ただ」という順接ではなく次に接続する言葉を選び、「…、本当につまらない男だと思います」と続けたわけです。

 「人間にはユーニークが大事です。私にはそれがあると思います」とさらに続けた。誰だって、人間にはユニークが必要だろうということに共感するわけですが、岡田さんにはそれはなくて、私にはあるって読める。

 確かに岡田さんは堅物なイメージがあります。蓮舫さんの記者会見での結びの言葉には、蓮舫さんの言葉でいえば、「ユニーク」さもあるでしょう。しかし、その言葉は、ただ「ユニーク」だけで流れていかない意味を読み取ることが出来る。メディアやネットでいろんな人がこの発言を話題にしましたが、それは、私の言葉でいえばこういった「違和感」の表れではないでしょうか。


 蓮舫さんとしては、最後にユーモアを交えていったことばかりが注目されないで、記者会見で話した政策的なことにももっと注目してほしかったかもしれません。

蓮舫さんは、記者会見の後、自身のTwitterで次のようにつぶやいている。

外国人特派員協会で講演する機会をいただきました。限られた税金の再分配を「人」へ。既得権益を守る産業政策などの見直しをする行革を。私が優先したい政策を話してきました。




〈参考〉

日本外国特派員協会での蓮舫さんの記者会見
Renho:"Can Renho rebuild the Democratic Party?"
2016/08/23

蓮舫議員のTweet


<記事>
民進 蓮舫氏「党のイメージ思い切り変えていきたい」(NHK)

蓮舫氏「岡田代表が大好き。ただ、本当につまらない男」 民進党代表選に向け会見(huffingtonpost)


蓮舫代表代行「表現の自由、安倍晋三政権ではるかに後退した」(産經新聞)


「岡田氏はつまらない男」=蓮舫氏(時事通信)


【全文】蓮舫氏「脱・昭和で私が未来を作る」“批判しかできない民進党”の改革を宣言(ロイミー)



「この記事の元になった私のTwitterでのつぶやき」






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